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知人の投稿で、シュバルの理想宮の絵本が出版されているのを知りました。福音館書店の30周年を迎えた「たくさんのふしぎ」シリーズ。その中から人気のある本が選ばれて出版されているのがこの傑作集なのだそうです。「たくさんのふしぎ」まさにその言葉はぴったり。こどもにもわかりやすくてよい言葉です。こちらからシュバル夢の宮殿をたてた郵便配達夫が購入可能です。
中ページの写真を、お願いしてお借りしました!ありがとうございます。「着想を得たと思われる 万博のページとか 面白い!」とその方がコメントされていましたが、大人も楽しめそうな仕上がりですね。
アマゾンによる絵本の内容紹介はこちら:
内容紹介
フランスの片田舎、オートリーヴという小さな村に毎年おおぜいの観光客が訪れます。ブドウ畑や牧場以外とりたてて見るものはなさそうなこの村に、なぜ世界中から、多くの人が訪ねてくるのでしょうか。それは、「理想宮」と呼ばれる、ほんとうにふしぎな建物があるからです。この建物を建てたのは、フェルディナン・シュヴァルという郵便配達夫です。自転車も車もない時代、彼は毎日、30キロ以上歩いては、点在する農家に郵便を配達していました。ところが、43歳のとき、郵便配達の途中、たまたまつまずいた石のふしぎな形に魅せられて石を集めはじめ、その石をセメントと石灰で固めながら、彼のイメージのままに宮殿をつくりはじめたのです。それから33年たった1912年、シュヴァル76歳のとき、とうとうその宮殿は完成しました。建築に関する知識はなにひとつないのに、彼はたったひとりで、長さ26メートル、幅12〜14メートル、高さ8〜10メートルのふしぎな宮殿をたてたのです。いまでは、国の文化財となっている「理想宮」をたてたシュヴァルはどんな人物だったのでしょう、そして彼を宮殿づくりに駆り立てたものはなんだったのでしょうか?著者について
岡谷公二
1929年東京生まれ。東京大学文学部美学美術史科卒業。跡見学園女子大学名誉教授。著書に『アンリ・ルソー 楽園の謎』(平凡社ライブラリー)、『郵便配達夫シュヴァルの理想宮』(河出文庫)、『南海漂蕩-ミクロネシアに魅せられた土方久功・杉浦佐助・中島敦』(冨山房インターナショナル、和辻哲郎文化賞受賞)ほか多数。山根秀信
1959年山口市生まれ。東京芸術専門学校(T.S.A.)卒業。1991~93年、フランスにて「田窪恭治-サン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂プロジェクト」に参加。1996年第50回山口県美術展覧会大賞受賞 。2011年第65回山口県美術展覧会大賞受賞。山口市を中心に東京、岡山、福岡、ソウルなど国内外で活躍。展覧会のほか、ワークショップも積極的に手がけている。
シュバルは、アウトサイダー・アートやアール・ブリュットと呼ばれるアートが好きな方々にはよく知られたフランスの作家です。著者岡谷さんがもともと執筆していた『郵便配達夫シュヴァルの理想宮』では、シュバルの作品についてより詳しく知ることができます。
43歳から何かに目覚め、変人呼ばわりされようが、家族に見放されようが、80手前までコツコツとそれを続けるなんて、自分の小さな悩みなど吹き飛んでしまいそうな話ですね。
そんな奇人と呼ばれたシュバルさんのお城ですが、フランスでは今や国の文化財にもなっているうえに、今年の夏には歌手のラ・グランド・ソフィー (La Grande Sophie) さんが、宮殿の前でライブを行って話題になりました。その時の映像がこちら。映画のセットのようにも見えます。
この「たくさんのふしぎ傑作集」には楽しそうな本が色々他にもありますが、特にこのシュヴァルの本は、子どものいる友人に配って歩きたくなります。
ついでに、ついつい他人と自分の幸せを比較して、辛い気持ちになりがちな人にも、はい、プレゼント。
「ほら、石でも拾って、あなた自身のお城でも作ってみませんか・・・」
かなり余計なお世話でしょうか。まいっか!
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