アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America

ニューヨークより心が震えるアートの紹介。障害とアート/アウトサイダーアート/アールブリュット/現代アート/NPO団体/アートフェア/美術館/おもしろグッズ etc.

マルティン・ラミレス(Martin Ramirez)の展覧会 Ricco Maresca Galleryにて(12月2日まで)

 

Carlo Zinelli と元生物学者Eugen Gabritschevskyの展覧会

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Carlo Zinelli (1916–1974) と Eugen Gabritschevsky (1893 – 1979)  の展覧会がアメリカン・フォークアート・ミュージアムで開催されていました。この美術館は以前モマの隣のビル1棟まるまる使用して貴重な収蔵品を展示していました、現在はリンカーンセンター付近の会場のみで展示をしています(ご参考:さよならフォークアートミュージアム)。以前と比較すると場所は狭くなったものの、毎回その展覧会にただならぬ「熱」を感じます。

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世界最先端の広告代理店 R/GAのアートコレクション

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ニューヨークの中心地マディソンアベニューに、誰もがしるIBM社がありますが、その受付ロビーに村上隆さんの「And Then x6」が展示されています。またウォール・ストリート・ジャーナル (The Wall Street Journal) のビルの入り口付近に新進アーティストの作品展示をする壁面があったり、Canon USAでは社員の写真作品から新進作家の絵画まで展示していたり、ゴールドマン・サックスでは最先端の金融会社らしく、最新の現代アーティストの巨大な作品が飾られていたり。

アメリカでは芸術を支援する企業が多く見られます。ただ支援するというだけでハンク、その企業によってアートの選び方も様々で、企業カラーさえも伝わるようです。

そんな中から本日ご紹介するのは、アール・ジー・エー(R/GA)という広告代理店のコレクション。この会社は世界最先端の広告代理店(広告業界の人に言わせれば、広告代理店とは名付けてはいけないほどのスーパーエクセレントカンパニー!)で、業界内にて知らぬ人はいない有名企業。

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25周年記念【アウトサイダーアートフェア ニューヨーク Outsider Art Fair NY 2017】

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昨年は豪雪と吹雪により、2日間ほとんど来客が訪れないというアクシデントもありましたが、今年は全日晴天に恵まれたOutsider Art Fair New York 2017 (1月19日 - 22日) 。

アウトサイダー・アートフェアというのはその名の通り、主にアウトサイダー・アート、アール・ブリュット、セルフ・トート、フォークアートと呼ばれる作品が並ぶ展示会です。2012年にフェアを買収したアンドリュー・エドリン (Andrew Edlin) さんの活躍で、年々より多くのメディアにも取り上げられています。

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生の、温かい、搾りたての水牛のミルク、万歳。ジャン・デュビュッフェのドローイング展

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ジャン・デュビュッフェのドローイング展 (Dubuffet Drawings, 1935–1962) 
ザ・モルガンライブラリー&ミュージアム (The Morgan Library & Museum)

2016年9月30日~2017年1月2日

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http://www.themorgan.org/

マンハッタンの中心地にあるモルガンライブラリー&ミュージアムは、ジョン・P・モルガンの個人コレクションを一般に公開したものです。彼は、世界で最も力のある金融会社JPモルガンチェースの前身となる金融会社を設立し、莫大な富を築きました。ホームページからも、城の様な建築物と世界中から収集された蔵書・アートコレクションの一部が見られます。文末にこの部屋を見渡した動画を添付してありますので、興味の在る方はご覧下さい。

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【チラ見せ図録】ダニエル・グズマン「染色体のダメージ」Daniel Guzmán: Chromosome Damage

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2日間で1億8千万円以上の売上を出すギャラリーも。アート・バーゼル マイアミビーチ2016

ディカプリオ、ジョン・ボンジョヴィさんも登場。売上好調なアート・バーゼルマイアミ

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画像出展:Forbes 「話題の渦中であるドナルド・トランプさんに鼓舞されたサム・ドュラント(Sam Durant)さんによるシリーズ作品5点(1作品約140万円)が即完売」より。 http://www.forbes.com/sites/kathryntully/2016/12/04/trump-inspired-works-sell-quickly-at-art-basel-miami-beach/#4e9f4a1e1320

12月1日から4日までマイアミで世界最大級のアートフェアの一つである、アート・バーゼル マイアミビーチが開催されていました。日本人作家であれば、草間彌生・会田誠・村上隆・奈良美智あたりの大御所作家から、世界で活躍する新進気鋭作家までその取り扱いの幅は広いです。

今年このアートフェアに参加したディーラーやギャラリーのブースは269軒。「269」と言われてもあまりぴんとこないかもしれませんが、例えば日本最大のアートフェアである「アートフェア東京」は今年【出展ギャラリー:157 軒、入場者数:56,300 人、総売上金額:約 11.3 億円】だったので、概ねこの規模感が伝わるでしょうか。(アートフェア東京クロージング・レポートより抜粋https://st.gmocloud.com/presses.artfairtokyo.com/1472724978136

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