毎年恒例、今やパリでも開催されて大盛況のアウトサイダー・アート・フェア Outsider Art Fair が、2016年1月21日から24日までニューヨークで開催されていました。
もうかれこれ6年ほどこのフェアを見てきていますが、アンドリュー・エドリン氏がフェアを買収してからは勢いが増し、既存のジャンルであったアウトサイダーアート、アール・ブリュット、セルフトートアート、などではない、いわゆる現代アート的なギャラリーの参加も増えてきたことが昨今の流れでしょうか。アメリカ以外からのギャラリーからの参加も年々目立ちます。
アウトサイダーという言葉自体に疑問を投げかける声もある中、少しずつですがフラットな展開になってきているのではないかなと感じています。
入り口付近にブースを構えるのは、ロンドンからやってきたロービジョンマガジン Raw Vision。親愛なるエディターでディレクターのジョン(John Maizels) さん。日本でロービジョンを購入される場合はこちらが便利です☆ 最新号を頂いてしましました♡
まさかのフリードリフヒ・ゾンネンシュターンのカバンを発見!!こんなカバンに巡り会えるなんてマニアには涙ものです。迷わず購入。
今回は60ギャラリーが参加。毎年の常連ギャラリーから、新参のクロスジャンルなギャラリーが展示する作品を楽しめました。初日とあって、ギャラリストも気合が入ります。やはり初日にくる観客は何かしら、我先にレアな作品をゲットしようという鼻息があるのです。
作家ルイス・エスタペ Louis Estapeさん。作品と本人のギャップはいつも見るものを楽しませてくれます。というか私の楽しみの1つです。一生懸命読んでいると、なにやら視線を感じ、振り向いてみました。ら、とても迫力のある方がいたので、写真を撮らせてもらいました。
円熟しきったプラダのカバン。まるでエルメスのバーキンをもったジェーン・バーキンを彷彿とします。しっかりと握手をしてもらって会場の回遊を続けます。
フランスから参加しているギャラリーPolysemie。ブースの外側には、新進作家と思われる緻密なモノクロの作品が飾られていましたが、ブースの中はオーギュスタン・ル・サージュ (Augustin Lesage) からアロイーズなどトラディショナルで値段もハイパーなアウトサイダーアートの作品が展示されていました。欧州からくるギャラリーは持ってくるものの質が違いますね。
障害のあるアーティストを支援するLANDギャラリーでは、名物ディレクターのマシューさんが今日も元気ににんにくポテトチップスを食べていました。「1枚どお?」とすすめてくれましたので、ありがたくいただきました。
このギャラリーでも私の気に入りの作家マイケル・ペロー Micheal Pellow さん。細かいところまでいつも見入ってしまいます。
メタルミュージックのオールスターが、皆さんをニューヨークシティにウェルカムしています。よくみると、レディーガガとかテイラー・スイフトの名前までありますが、とにかく豪華なメンツです。
そんな生粋のニューヨーカーなマイケルさんはこちら。その他にも、障害のあるアーティストの作家活動を応援するNPOギャラリーも沢山お目見えです。
ピュアビジョンアーツ。以前にこのNPOの施設をお伺いした記事はこちら。
NY最大規模の、精神障害を患うアーティストをの為の施設から発生した、ファウンテンハウスギャラリーFountain House Gallery。ディレクターのアリエルさんとアートディーラーのフィオーレさん(と私)。
購入しようか本当に検討した、カリフォルニアから来ていたクリエイティブ・グロウス (Creative Growth)の オーリー・ラミレス(Aurie Ramirez)さん。このギャラリーはアメリカ西海岸にとどまらず、新しいマーケットに常に挑戦する面白いギャラリーで、2015年にはアートフェア東京にも小出由紀子さんのギャラリーと共に出展しておりました。アジアへの進出も視野にいれて活動中のようです。
お腹が吸いたので途中でフランスパンのサンドを食べていると、段々混んできて歩きにくくなってきました。
さらりとお買い上げしそうな紳士に、作品の裏側をみせるギャラリスト
ブースの出店者から「君はココを知っているか、いつもシンプルで質が高いんだ!」と連れて来られたのが、小出由紀子(Yukiko Koide Presents) さんのブース。昨年ハイパーアレルジックで紹介されて完売したMomoka Imura さんの作品が並びます。
興味深げに写真をとる男性
GOOD LUCK!