MOMAに行ったことのある人は多いと思います。それではその隣にあった、フォークアートミュージアム(Folk Art Museum)に行ったことのある方は?
アウトサイダーアートやフォーク・アート、セルフトートアートなどを扱うフォークアートミュージアム。マンハッタン内に2つあったのですが、その一つのMOMAの隣のほうが閉館していたのですが、その特徴的だったビルも取り壊されそう、という先日のニューヨーク・タイムズ(New York Times)の記事のご紹介。
フォークアートミュージアムのために借り入れられていた約32億円の返済が目的で、閉館して売りにだしていたのを、2012年にMomaが買い取りました。そのビルはそのままMOMAの別館などを繋ぐものになるかとおもいきや、あまりにもモマの雰囲気に合わないために、ビルはなくなってしまうよう。
位置関係図。赤い4角の部分が元フォークアートミュージアムで、そのブロックのまわりがまるまるMOMA。
「ビルのクオリティーが問題なのではないんです」と、モマのディレクタ-、グレン・ロウリーさん(Glenn D. Lowry)。
確かにフォーク・アートミュージアムは、工場地帯にたっていても違和感のない外観です。突然ビルごとトランスフォームして、最終兵器になりそうないでたち。私としてはかなり好みなのですが、この位置関係ですし、ガラス張りのスケスケなモマとは相容れないようで。。
世界の、いや、地球のモマですから、ブランディングは大切なんですね。(ちなみに・・・2004年にモマをリノベーションした時の建築家は日本の方だったんです。谷口吉生(Yoshio Taniguchi)さんという日本の建築家さんなんです!)
とはいえ、マンハッタン内には、まだフォーク・アートミュージアムは残っています。ニューヨークに来られた際は、一見の価値あり!ミュージアムレベルでしか見られないアウトサイダーアート、アール・ブリュットなど、トラディショナルな作品に埋もれることができますよ!
さらに私はここのお土産コーナーが大好きなんです。旧フォークアートミュージアムのショップの、あの大阪の国立民族博物館並のおどろおどろしさはありませんが、見たことのないものに出会えるはずです。
では またっ!