ビル・トレイラー展その1でご紹介した動画、見ていただけたでしょうか。最後のほうでおそらくビル・トレイラー本人と思われる声が収録されているので、好きな方は必聴です。前回までの記事【ビル・トレイラー展1,2,3,4】
YouTubeの動画画面の右下にCCというのがあるので
それを押せばキャプションが出てきます。
英語しかないかもしれないので、翻訳機能とはまではいきませんが、役に立つと思います。
この中で登場するのが、Ricco/Maresca Gallery リコマレスカギャラリーのロジャーさん。( Roger. R. Ricco)アウトサイダー・アート、アール・ブリュット、セルフトートアート、フォーク・アートといったジャンルの作品をニューヨークで収集展示する第一人者の1人です。
彼が、ビル・トレイラーというのはセルフトート・アーティストなんだと言及しています。私にはアートのジャンルがなんだろうと関係ないのですが、アウトサイダー・アートやアール・ブリュットという言葉を使うことに疑問を投げる傾向も前からあるので、気になる人には気になる話題かもしれません。
それから検索をしていたら、ビル・トレイラーの絵はたまに本の表紙に使われているようなので、補足として。
谷川晃一著「絵はだれでも描ける」の裏表紙
画像:ひつじCAFEさんより
”子供のころ、絵はだれもが楽しめるものだった。自由な発想、自由な想像力で純真な絵を描いていた。しかし大人になって「うまさ」を意識しはじめたとたん、自由な想像力は失われ、絵は魅力をうしなった。子供のころの「絵心」を失わせたものとは何か。美術教育に内在する問題とは何か。内外のナイーブ・アートを例示しながら絵心の復権を提唱する。”
後藤明生 著 「この人を見よ」の表紙
徹底した批評意識と「小説」の概念をも破砕するユーモアが生み出す、比類なき幻想空間―戦後日本文学の鬼才が、20世紀を総括する代表作『壁の中』を乗り越えるべく遺した、最後の未完長篇1000枚を初書籍化。
文藝賞佳作、芥川賞候補、平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞といった華々しい経歴の方のようです。
タイトルもニーチェで、面白そうですね。