アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America

ニューヨークより心が震えるアートの紹介。障害とアート/アウトサイダーアート/アールブリュット/現代アート/NPO団体/アートフェア/美術館/おもしろグッズ etc.

バーニーズニューヨークのビルを20億円で買収してヒマラヤアート美術館へ。富豪に学ぶアートと人生 at ルービン・ミュージアム Rubin Museum of Art

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ネック・チャンド Nek Chand (1924 - 2015 )@Rubin Musium of Art

日本でアートは、売れないからねえ。
1万回くらい聞いたことのある、このセリフ。

そこから生まれた発想の着地点として「もっと一般の人がアートを買うようになればいいのに。」ということで、大衆へアートを広める活動が始まったりします。それはとてもいい試みだと思いますが、それと同時に、私個人的には、日本の富裕層がもっと日本のアートシーン(※追記、主にインフラ)にお金を使えばいいのに、と特にニューヨークに来てから思うようになっています。

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9.11のテロ被害者への追悼イベント:ハーレーライダーのバイクカスタマイズと革チョッキが迫力のアート

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毎年9月11日が近くなると、ハーレー・ダビッドソンにまたがる数百台のバイカーが街を練り走る音が聞こえ始めます。ああこの季節がきたかと思う風物詩でもあります。(風鈴とかの音のほうがよっぽどいいのだけど。。。)

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1分で学ぶアート豆知識。レンタル料1070万円のアートフェアのブース。他。

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アートネット(artnet)は、世界中のアートマーケットやアートオークション情報からエキシビジョンを確認できる情報サイト。ここで先日投稿されたブライアン・ブッシェ Brianboucherさんによる記事「How Well Do You Know Art Fairs? Take our Quiz! ーアートフェアのことどれだけ知ってるかクイズ!」から要点ご紹介。英語でそのままいける人は、こちら artnet からどうぞ。

 

・2005年に世界のアートフェア総数は約68ブースだったが、現在は

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展覧会レポ「The Keeper ザ・キーパー」テディベアと3000枚の秘蔵写真。ナチス、同性愛、神智・幾何学、自然の神秘まで、20世紀の裏歴史とその収集記録@ニューミュージアム

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蒐集(収集※)って、なんだろう。どうして物を集めるのだろう。エゴ、人格、政治的背景、何がそのモチベーションになるのだろう。現在ニューヨークのニューミュージアムで開催されている「The Keeper/ザ・キーパー」。

展覧会を見終えた観覧者たちは、冷めぬ興奮を友人同志でシェアし合ったり、心の中で自分との折り合いをつけるかのように黙って会場を後にしたり、皆それぞれが、明らかにそれを体験してしまった後の顔で帰途に着くのでした。※以下、収集を「蒐集」と書きます。

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仏・独テレビ番組「アルテ (arte) -狂気が常軌を逸したアートになる時」草間彌生、ジョージ・ワイドナーから欧州の障害のある作家を紹介

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アルテというフランスとドイツの共同テレビ番組でアール・ブリュット/アウトサイダーアート関連の特集が放映されていました。(現在はこちらのYoutubeからまだ視聴可能です。)

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NADA ニューヨーク 2016。 気軽に足を運び、質の良い作品を!幅広い層に人気のアートフェア。

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近年色んな種類のアートフェアが増え続けているニューヨークですが、アーモリショー (Armory Show)やフリーズアートフェア(Frieze Art Show) などの大きなフェアに比べると小振りながら、参加ギャラリーの質も高く、一般客の入りも多い新興のアートフェアとして注目を浴びているのが、このNADAアートフェア。開催期間:2016年5月5日ー8日。開催場所は前回ご紹介したart on paper と同じく、マンハッタンの南西のピアという川沿いの倉庫。ポイントは気軽に入れておしゃれ、かつ堅苦しくない雰囲気なのに、参加しているギャラリーに質が良いこと。(NADA2014年の記事はこちら。

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