イタリアのハイファッションブランドの1つでもあるマルニ marni が2014年の秋(プレ)コレクションにアウトサイダー・アートを採用。アートとファッション/テキスタイルの相性はとても良いので、これまでにも度々コラボレーションが行われています。有名なものですと、以前このブログでもご紹介したコムデギャルソンのコラボなど。少し違う形では、ミッソーニ missoniが、アウトサイダー・アートやアール・ブリュットといった作品を多く扱うイギリスのミュージアム・オブ・エブリシング(The Museum of Everything)でキャンペーンの撮影を行ったり(ご参照: ミッソーニとアウトサイダー・アート)。日本でも最近、マサヒコマルヤマのnude: がRISSI リエイティブ・ディレクター笠谷圭見さん率いるプロジェクトPR-y を通して、滋賀県のやまなみ工房のアーティストと共に素晴らしい作品を発表しました。
今回マルニのオフィシャルアナウンスによると、
Some of the prints reproduced on fabric and leather goods in the Marni Pre-Fall 2014 collection stem from an extensive research on Art Brut and Outsider Art: forms of artistic expression placed outside market and institutions, as to defy their restrictive logics, involving artists that are mainly autodidact, disabled, visionary and therefore often marginalized.
少しわかりやすく訳すと、
「今回の秋プレ2014年のコレクションの一部は、アール・ブリュットとアウトサイダー・アートについて詳細なリサーチに基づき、作品をファブリックやレザーグッズにプリントして制作したものです。アール・ブリュットやアウトサイダー・アートというのは、主流のマーケットや団体の外に置かれた芸術表現のフォームのこと。主に独学で学んだアーティストや、障害のあるアーティストや、ヴィジョナリー(幻想的なアート)そして社会の主流から取り残されたアーティストを取り巻く、抑圧された思考に対しての問いかけでもあります。」とのこと。
作品を提供したのは、L’Esat Menilmontant、Personimages Association、Osservatorio Outsider Artという3団体から、フランスのクリストフ・ジュベール(Christophe Joubert)さんとフランソワ・ザビエ(Francois-Xavier Tavy-Sacley)さん、イタリアのスフェファノ・ファバーロ(Stefano Favaro)さん。マルニのアンチカメラとういサイトで展示の様子と作家の紹介を見ることができます。
クリストフさんはシルクからキャンバスまで、様々な媒体に作品を描きます。
フランスにあるEsat Menilmontantという150人強の障害のある人々をサポートするヘルスケアの施設に所属しながら、作品制作を続けています。
展示の様子
©marni
これらの作品がこんなトートに。なかなか大胆な柄のバッグ。何があっても元気になれそうです。
フランソワさんは2008年からPersonimageという団体に所属。ガッシュ、油絵、陶磁器にまで作品わ多岐にわたります。
展示の様子
この作品がこんなロングドレスに。ド派手なイラストも、生地にして着ると馴染むので不思議
黒バックに桜色が映えるシャツ。店員さんが来ていてすごく格好良かった
©marni
違うタイプのシャツ。着るとこういう感じ。
©marni
ハンドバッグバージョン。鞄だけ見ると派手ですが、シンプルな服に合いそうです
ステファノさんは1959年イタリア生まれのシュールリアリスト(超幻術主義)のセルフトート(独学の)アーティストです。作品制作の他にもパフォーマンス等もされるようです。
©marni
ステファノさんのトートバッグシリーズ。店頭ではもう売り切れているものが多いようでした。
マルニ・・・・、実は自分の体形、足型、趣味となんとなく合わないことが多く、値段的にも気軽に購入できるものでもないので、買うこともないだろうなあとは思っていたのですが・・・。
ステファノさんのこのトートバッグがとても気にって、一個購入してみました。
ステファノさんのこのトートバッグがとても気にって、一個購入してみました。