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アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America

ニューヨークより心が震えるアートの紹介。障害とアート/アウトサイダーアート/アールブリュット/現代アート/NPO団体/アートフェア/美術館/おもしろグッズ etc.

オランダ発。人気革靴ブランドとサヴァン症候群アーティストのコラボ


©Galarie Atelier Herenplaats



ぷるぷるアート・ヨーロッパ編。オランダの知的障害のあるアーティストを支援する、アトリエ ヘレン・プラーツ (Atelier Herenplaats) のアーティスト、ラーンさん(Laan Irodjojo) の作品が、同じオランダのブランド、 マスコロリ(MASCOLORI)と靴と靴下を発表。今までも様々なアートとファッションのコラボがあり、カバンや服のパターンはよく見ましたが、紳士靴というのは以外な路線!
ご参照:アートとグッズのコラボ集 http://ameblo.jp/altru-art/theme-10072196364.html


 


©Galarie Atelier Herenplaats

 


右上の作品が使用された作品。居住空間にも良く合いそうな、色味の統一されたシンプルな絵です。元の靴のイメージをそのままにデザイン性をアップさせている、素晴らしいマッチングですね!ところで、マスコロリはあまり日本ではまだ有名ではないかもしれませんが、オランダのロッテルダムにある革靴屋さんで、靴好きな方にはとても人気のあるブランドです。オランダに行った際は、ゴッホミュージアムと合わせて、是非足を運びたい場所の1つ!ファウンダーのお二人も、とても生気のある、若いデザイナーの2人。


 

マスコロリのファウンダーレイモンドさんとヨッヘンさん。
Raymond Landegent and Jochem Grund )
http://www.mascolori.com/



 

 


https://www.facebook.com/MascoloriFashion


どれを選んでいいか困るくらいの種類の色と模様ですね。お値段は1足おおよそ3万円程から。色違いや模様違いを数足購入し、その日の気分やファッソンに合わせて活躍させたくなります。



©Galarie Atelier Herenplaats


それにしてもこのラーンさんの作品との相性は秀逸。これだけ個性的なのにも関わらず、ジーンズからスーツまで、どんな服装にもマッチしそうです。ワンピースなどのテキスタイルにもいいのでは、と想像が膨らみます。


©Galarie Atelier Herenplaats, photo by Fred Brekelmans

 


ロッテルダムにある「モンデビデオ」という橋を描いた最新作品の前で笑顔をみせるのが、アーティストのラーンさん。彼はサヴァン症候群と診断されていて、フォトグラフィックメモリーと言われる目に見た建物などの記憶を強く保ち、それを絵に描く才能、突出した才能を持っています。

このサヴァン症候群というのは、以前『ATARU』というドラマの中で、スマップの中居正広さんが演じた主人公で有名になりましたね。ドラマでは特にその特殊能力のようなものが取り上げられたようですが、実際のところ、遠からず。この症状を持ったアーティストの中には、通常では考えられないような記憶力や想像力によって、精密に描かれた壮大な作品を残している方が沢山います。



©Laan Irodjojo, Schiedamsedijk Rotterdam, acrylic on canvas, 70 x 90 cm, 2009 

 

 



彼は建物、船、飛行機、電車、橋を好んで描きます。色はいつもとてもシンプル。ペールブルーと灰色をベースのアクリル絵の具を使い、最後に黒いインクで縁をとります。

このように建物などを描くことが多いため、作品には多くの「線」が登場するのですが・・・なんと彼のスケッチブックをよく見ると、一本たりともやり直したり、消しゴム等を使ったりした形跡がないそうです。さらに、実物と比べてみても、どの一本の窓の線やエアコンの線にも間違いなないそう。のほほんとした色使いの絵ですが、線を一つ一つ見ると、確かに力強く迷いのない様子が伺えます。


©Laan Irodjojo,  Leuvehaven Rotterdam, acrylic on canvas, 100 x 70 cm, 2009

港についた船。目に映る物を客観的に描く、そんな姿勢が伺えます。


 

 


©Laan Irodjojo,  Old Harbor, acrylic on canvas, 39.4 x 39.4", 2007

淡々と、好きなモチーフを描く。或るものをキャンバスに移す作業。


 

 


©Laan Irodjojo, Haringvliet, acrylic on canvas, 39.4 x 59.1", 2008

同じサヴァン症候群のアーティストを何人かご紹介していますが、西暦180年行こう、数万年先までの日にちと曜日までをコンピューターより早く言え、その神秘の暦を描いたジョージ・ワイドナー(George Weidner) さんや
ご参照:http://ameblo.jp/altru-art/entry-11981826571.html

不思議の国のアリスのアニメキャラから昆虫・動物を実直に描いた、グレゴリー・ブラックストック (Gregory Blackstock) さんの作品も思い出します。
ご参照:http://ameblo.jp/altru-art/entry-11969540768.html

ヨーロッパにも、フラッと足を運びたくなりますね。