アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America

ニューヨークより心が震えるアートの紹介。障害とアート/アウトサイダーアート/アールブリュット/現代アート/NPO団体/アートフェア/美術館/おもしろグッズ etc.

マルティン・ラミレスのタトゥーをいれた男性

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©Michael Noland, https://www.facebook.com/michael.noland.9


マルティン・ラミレス (Martin Ramirez, 1895–1963) が好きすぎて、その作品をタトゥーにした、マイケル・ノーランド (Michael Noland) さん。背中からたっぷりと愛情を感じます。しかしこんな大胆なタトゥーにするとは、相当の愛です。天晴。





タトゥーの作品に似ている画像ですとこれでしょうか。
マルティン・ラミレスはアウトサイダー・アートアール・ブリュット、セルフ・トートアーティストとして最も有名な作家の1人。(その作品価格もやっぱり高額!)。

少しだけ、マルティン・ラミレスについて紹介します。
彼は15歳から25歳の間にメキシコでの貧困生活に耐えかね、意を決して「アメリカへの国境超え」をしました。ビザを持たずに国境を超えるのは当然違法行為。相当の決心をしたことでしょう。しかしその後彼を待っていたのは、過酷な労働者生活でした。鉄道工事人として長年働いたマルティンは、その劣悪な労働条件とカルチャーショックから体を壊します。さらにそこから精神病を発病し、言語能力をも失う事態に。その為成人後の生涯のほぼ全てを精神病院で過ごすことになりました。

そんな彼が絵画を描き始めたのは50代になってからのこと。当時マッシュポテトで張り合わせた紙に絵をかいていたため、不衛生!とのことで、彼の絵は捨てられたそうです。(これ、もしも誰かがこっそり未だに持っていたら、今頃億万長者です。)

彼はこっそり隠し持っていた自分の作品を、精神科医のタルモ博士に見せます。彼の協力によって、それ以来創作に専念することができるようになったそうです。マルティン
ラミレスの作品は先日アメリカの郵便局から切手が発行され、また注目が集まっています。

先日この切手をオーダーしたので、届くのをホクホクとまっているところ。ホクホク。
でもノーランドさんほどこの切手の発売を喜んだ人間はいないだろうな。


日本でもこういう切手が発売されたらいいのにと思います。


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