アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America

ニューヨークより心が震えるアートの紹介。障害とアート/アウトサイダーアート/アールブリュット/現代アート/NPO団体/アートフェア/美術館/おもしろグッズ etc.

自閉症の息子を撮った写真集「エコリリア Echolilia」が届いた




以前このブログでもご紹介(ご参考:自閉症の息子を撮った写真集「エコリリア」したのですが、とうとうオーダーしていたエコリリアが届きました!うひょーこれは嬉しい。この作品はティモシー・アーキバルド(Timothy Archibald) さんが、自分の自閉症の息子であるエリージャ君の写真を撮影して自費出版し、大きくアメリカのメディアでも取り上げられたものです。

わくわくしながらてページを開いてみると・・・・





なんと、ティモシーさんとエリージャくんのサイン付き!上のはエリーくんのもの。カワイイ・・・。
そもそもこの写真集をオーダーをした時から小さな感動は始まっていました。オーダーのメール返信をティモシーさんから頂いたのですが、これが超いい人。


 ”今でも1冊のオーダーがあると、僕とエリーは飛んで喜んでいます。(この写真集は2010年発売)
 今朝君の写真集を包んで、郵便局に持っていったよ!
 僕とエリーだけで郵便局に持って行って配送するので、時間がいつもかかってしまうんだけどね・・。
 この写真を理解してくれて、本当にありがとう”


こっちはもう、心ゆるゆるです。



 

 

しかし作品を見るからにはこちらも本気。いろいろな思いはあれど、淡々とページをめくっていきます。




Sometimes I wonder.
時々なんでだろう、と思う



エリーくんが普通のこどもより何度多く怪我をしたことだろうか




この写真・・。もうパンクな匂いすらしてくる



この写真を初めて見た時、どきっとしたな



なんか、天使みたい





ちょうどいい、言葉がない


ところで、以前この写真集の紹介をこのブログ記事を公開したところ、沢山のお問い合わせを頂いたきました。どうしてこんなに反応があるのかな?と考えていたのですが、作品の良さが一番、後は「自閉症やアスペルガー症候群」の患者の増加にあるのではないかな、と思いました。

2014年現在アメリカでは毎年約400万人の子供が生まれていますが、8868人に1人の子供が自閉症もしくはアスペルガー症候群の診断を受けているそう。また2年前までは「6888人」の子供につき1人だったので、その増加傾向がニュースにもなりました(CNN Health, 2014年3月28日記事による)個人的に「統計」の数字はあまり信じませんが、それでもびっくり。

★★訂正★★ 5/18/2014
訂正のご指摘頂きました。68と88人の数字を訂正致しました。凡ミスでした。。。

オノ・ヨーコさんもアンバサダーを務める、自閉症・アスペルガー症候群の方の為の支援団体「オーティズム・スピークス(Autism Speaks)」がありますが、あれだけ大きな団体であり続けられる理由が分かります。それだけ親身になるサポーターや当事者が多い(増えている)ということなんだと思います。

 

http://timothyarchibald.com/

これは撮影したエリーくんの父、ティモシーさんのサイト。彼はプロのフォトグラファーなんです。上のはノキアnokiaのお仕事だそう。いい感じ。
他にも素晴らしい作品がたくさん見られるのでオススメです。

ティモシーさん、エリー君、ありがとう。
Thanks, Timothy and Eli!

自分に子供ができたら、また違う様に見えるのかしら?と思いました。長く大事にしたい1冊です。