待ちに待っていた、マルティン・ラミレス(Martin Ramirez, 1895-1963)の切手がアメリカの郵便局で発行されました。マルティン・ラミレスはアウトサイダー・アート/アール・ブリュットでは巨匠作家の1人。マルティン・ラミレスの興味深い略歴はこちらで紹介しています。代表的な作品5種類が切手と封筒バージョンで使用されています。手紙をいつ誰に出そうかウキウキしてきます。
この切手1枚で通常のサイズの手紙が一通分
どれから使うか迷います
このシカの顔・・・
そこでふと、「障害者とアート」というキーワードで切手は発売されていないもんなのだろうかと検索してみると、とんでもなく可愛いマレーシアの切手を発見しました。2013年にユニセフがマレーシアで行った、障害のある子どものアート作品を記念切手にした企画。
Stepania Tam Zhu Shin, Colours of My World, Oil Pastel/Crayon ©unicef
1つ目は発達障害と自閉症のあるステファニーさん、14歳の作品。
ステファニーさんより:
人生は1枚の絵のようなもの。私はそれをカラフルにしたいんです。私の世界には沢山の花々と泡と鳥たちがいます。彼らは、私がこの世界で生きる間に授かる平和を表しています。真ん中にいる天使は、友情と愛に溢れた私の周りにいる人々を表しています。また私は音楽がとても好きです。なぜならば、音楽は平和と幸せをもたらすから。この世界はなんて素晴らしく、色に溢れているのでしょう!
Intan Syafienaz Biniti Mohamad Bakhid, One Malaysia ©unicef
進行性筋ジストロフィー症候群のインタンさん17歳。
インタンさんより:
障害のある私は、いつも他の健常者グループの集団とは離れていたいと思っています。マレーシアには私のような障害のある子どもがたくさんいます。彼らは助けを必要としています。人はそれぞれ違う能力や弱さを持っているです。
Lovira Jospely, Friendship World ©unicef
聴覚障害のあるロビラさん14歳。
ロビラさんより:
これが聴覚障害の人の世界です。私達はみんな同じマレーシア人です。聞き取って表現するために心と手を使っている限り、何も違いはありません。私たちはたくさんの違う文化を持つ友人と調和した世界に住んでいます。人々はいつも私の世界は静かだと思っています。私はとても活動的な女の子。私はいつもパフォーマンスに参加します。私は演劇もダンスも歌もできます。私が手で歌詞を表し、表情でメロディーを伝達するからです。私はマレーシアを旅行してまわるという夢があります。この国は私に夢を叶える勇気とサポートをくれるからです。OKU(障害のある人々を)愛してください。彼らを特別な場所に押しやらないで、彼らの手を握って、全ての道をガイドしてあげてください。神さまは私達を色んな方法で違うように作る、そういう意味で、私達はスペシャルなんです。