アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America

ニューヨークより心が震えるアートの紹介。障害とアート/アウトサイダーアート/アールブリュット/現代アート/NPO団体/アートフェア/美術館/おもしろグッズ etc.

アウトサイダー・アートフェアNY 2014 その1 会場の様子とトークセッション


5月8日から開催していたアウトサイダー・アートフェア・ニューヨークの様子をお届けします。アウトサイダー・アートフェア(Outsider Art Fair New York) は2年前から運営が変わり、昨年はパリでも開催されるという盛り上がりぶり。名だたるフェアの中では小ぶりではありますが(全47ブース、昨年の来場者数で9500人という規模感)、このフェアは特に固定ファン層が多いのと、購入者が多いのは特徴ではないでしょうか。大雑把に「現代アートフェア」というよりもニッチなお題なため、好きな人には「分かりやすい」アートフェアなんです。

 



アートギャラリーのひしめくチェルシーエリア




看板をみつけました


スタッフが来ていたTシャツ。「正規の美術教育を受けていないアート」というアウトサイダー・アートの定義からでしょうか。ところで最近、日本だけでなく世界各地で「アウトサイダー・アート」という定義が話題になっているので、アウトサイダー・アートフェアのオーナーでもあるアンドリュー・エドリン (Andrew Edlin)さんにインタビューしてみました。

 



そもそも、とにかくもっと知られることに意味がある、という点で共感できます



わくわくする感じのパンフです



初日の夕方、人どんどん入ってきます

 



ひと、ひと・・



シャンペンも、ヴーヴクリコやら地産のビールがどんどん振る舞われています



取材中。初日のパーティにはプレス・メディアが沢山

 



「アウトサイダー・アート」では欠かせない雑誌、ロービジョン(Raw Vision)のブース
 



ヨダレの出るようなバックナンバー達!

 


ロービジョンに寄稿するジャーナリストで批評家のエドウィン(Edward Gomez)さん(左)とロービジョンの名物エディターのジョン(John Maizels)さん(右)

 


一際目を引いていた紳士、ビリー・リロイ(Billy Leroy)さん。アメリカのテレビ番組トラベルチャンネルに出演していた有名人

 



素敵なジャケットを着ていたアーティスト、ウィリアムさん(William Thomas Thompson)

 



鮮やかな紫のコートを来て目立っていた女性

 



賑やかに盛り上がっていた若者たち。聞いてみたら、アメリカン・フレンズ・オブ・ザ・ルーブル(American Friends of the LOUVRE)という、ルーブル美術館の運営に必要な資金をアメリカで集めているNPO団体で働いている方たちでした。




トークイベントでは、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Bsquiat) や、ヘンリー・ダーガー(Henry Dager)についてのセッションが行われました。バスキアについてはその専門家にお任せし、私はヘンリー・ダーガーのセッションへ。

マイケル・ボーンスティール(Michael Bonesteel)、ジェイムズ・ブレット(James Brett)、ジム・エレッジ(Jim Elledge)、ジェイン・ケラー(Jane Kallir)という、アウトサイダー・アートの分野で活躍する顔ぶれが、それぞれのヘンリー・ダーガーへの解釈やお宝映像などを披露。中でもジェイムズさんの紹介したヘンリー・ダーガーの作品は、なかなか見られない珍しいものや、ダーガーへの解釈も新鮮で面白く、また、そもそもプレゼンテーション自体がとても魅力的で引きこまれました。

 

次はもう少しブースの様子をお伝えします。回を重ねる度に洗練されて、新しい来場者が訪れているのが印象的。この時期はフリーズ・アートフェアを筆頭に有名アートフェアが一斉に開催されたので、それがどのような効果をもたらしたか?今後も様子を追っていきたいです。
その2はこちら

その他の年のアウトサイダーアートフェア