5月8日から開催していたアウトサイダー・アートフェア・ニューヨークの様子をお届けします。アウトサイダー・アートフェア(Outsider Art Fair New York) は2年前から運営が変わり、昨年はパリでも開催されるという盛り上がりぶり。名だたるフェアの中では小ぶりではありますが(全47ブース、昨年の来場者数で9500人という規模感)、このフェアは特に固定ファン層が多いのと、購入者が多いのは特徴ではないでしょうか。大雑把に「現代アートフェア」というよりもニッチなお題なため、好きな人には「分かりやすい」アートフェアなんです。
スタッフが来ていたTシャツ。「正規の美術教育を受けていないアート」というアウトサイダー・アートの定義からでしょうか。ところで最近、日本だけでなく世界各地で「アウトサイダー・アート」という定義が話題になっているので、アウトサイダー・アートフェアのオーナーでもあるアンドリュー・エドリン (Andrew Edlin)さんにインタビューしてみました。
そもそも、とにかくもっと知られることに意味がある、という点で共感できます
わくわくする感じのパンフです
初日の夕方、人どんどん入ってきます
シャンペンも、ヴーヴクリコやら地産のビールがどんどん振る舞われています
「アウトサイダー・アート」では欠かせない雑誌、ロービジョン(Raw Vision)のブース
ロービジョンに寄稿するジャーナリストで批評家のエドウィン(Edward Gomez)さん(左)とロービジョンの名物エディターのジョン(John Maizels)さん(右)
一際目を引いていた紳士、ビリー・リロイ(Billy Leroy)さん。アメリカのテレビ番組トラベルチャンネルに出演していた有名人
素敵なジャケットを着ていたアーティスト、ウィリアムさん(William Thomas Thompson)
賑やかに盛り上がっていた若者たち。聞いてみたら、アメリカン・フレンズ・オブ・ザ・ルーブル(American Friends of the LOUVRE)という、ルーブル美術館の運営に必要な資金をアメリカで集めているNPO団体で働いている方たちでした。
マイケル・ボーンスティール(Michael Bonesteel)、ジェイムズ・ブレット(James Brett)、ジム・エレッジ(Jim Elledge)、ジェイン・ケラー(Jane Kallir)という、アウトサイダー・アートの分野で活躍する顔ぶれが、それぞれのヘンリー・ダーガーへの解釈やお宝映像などを披露。中でもジェイムズさんの紹介したヘンリー・ダーガーの作品は、なかなか見られない珍しいものや、ダーガーへの解釈も新鮮で面白く、また、そもそもプレゼンテーション自体がとても魅力的で引きこまれました。
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その他の年のアウトサイダーアートフェア