アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America

ニューヨークより心が震えるアートの紹介。障害とアート/アウトサイダーアート/アールブリュット/現代アート/NPO団体/アートフェア/美術館/おもしろグッズ etc.

RGA マンハッタン最大のアウトサイダーアートコレクター その5

$アメリカ ぷるぷるアート観光世界トップの広告会社、R/GAの社長ボブ・グリーンバーグ(bob greenberg)さんのコレクション。3回くらいで終わるからしらと思いきや、もうその5まできてしまいました。

いままでで一番の長編です。

それだけコレクションがすさまじい、ということだけは伝わるかと思います。

 

社員も恐れる人形コレクションでした。

 

 

 

前回までの記事はこちら【

 

さて 

再び、美女あかねさまに連れられ、奥へと進みます。

 

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早足で進む(壁のアートにはもう、見慣れている)彼女の左手には

 

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ユージン・ヴォン・ブルチェンハイン(Eugene Von Bruenchenhein)

アメリカ人のウィスコンシン州で生まれました。

小さい頃から自分は特別な人間であると信じながら育ち、のちに運命の出会いとなった愛妻のエロティックな写真をとり始めます。

ある日、太平洋ビキニ海域で行われた水爆実験のニュースを見て、その恐怖にとりつかれ、水爆のシリーズも描き続けました。

また、母親の影響から植物への執着があったことから、彼の作品には植物的な図像がみてとることができます。

製パン工場をやめて生活が困窮してからは、画材を鳥の骨に変えて、チキンボーンシリーズを制作。じぶんには創造の霊が憑いていると信じ、生涯アーティストとして生を全うしましたが、アーティストとして認められることはありませんでした。

 

彼の手記より

「想像力はつぶされやしない。認められない芸術家がいるだろう。私もそのひとりだ。しかし、果たすべき使命があるかぎり、どんな犠牲を払ってもやりとげなければならない」

 

(芸術新潮1993年12月の小出由紀子さんの記事より)

 

苦境におかれても自分の信じる道を進み突き通す、強い思いを感じます。

 

 

まだまだ紹介したい作品はヤマほどあるのですが、このあたりで打ち止めにしようと思います。

以下、さらりと紹介しきれななかったものの一部を。

 

 

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実は一番私の好みだった作品。

 

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うしちゃん。

 

 

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オーギュスタン・ルサージュ(Augutin Lesage)を彷彿

 

 

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落書気球

 

 

 

 

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最後にあかねさまと再びぱちり。

ご協力ありがとうございました!

 

 

 

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おまけ

スイス、ローザンヌ市にある、アールブリュットコレクション(Collection de l'art brut) のポスター。

(アウトサイダーアート好きは、一度は訪れてみるべしな場所です!)