前記事は、アメリカン ビジョナリーアート ミュージアム その1でどうぞ。
天井にゆれるモビール。これから始まる宇宙を予感させる。
その1で紹介したダニエル ゲッティ同様、目を引いたアーティストが、J J Cromer ジェイジェイクロマー(画像はオフィシャルサイトより)
一目で、おしゃれだなあ、と思った作品。
「有名ブランドのスカーフです」と言われても、頷いてしまうような美しさ。
館内の撮影が限られているため、オフィシャルサイトから転載するが、画像左、私が一番衝撃を受けた作品がこれだった。
Where am I?
Who am I?
Why am I?
ウィリアム・カルレック(William Kurelek)
答えのない闇に苛まれ、神経も薄れなくなり、ただ屍のようにさまよう男。アウトサイダーアートの一種の神々しさは、この辺りの深みだと思う。
絵を見詰めたまま、しばらく動けなった。モネの睡蓮の実物をみた時以来の衝撃。本物の芸術は、見る者に使命を与える。
そして、画像右、そもそも ビジョナリーアート とは??
このミュージアムでは、このように定義している。正式なトレーニングをうけていない、まったくの独学によって作られたアートであり、かつ、創作活動において、もっとも高い次元の人間の内なるものから生まれた作品。
要するに、わざと考えて考えて作ったアートではなく、内面から起こる魂の声によって発生するアート のこと。
受け取る側の気持ち次第としか言いようもないけれど、そんなものなのだ。
ここで楽しい嬉しい、ミュージアムショップへ!
この品揃えはなかなか強烈に充実。その名もSide Show。オリジナルアートから、マスト!なアウトサイダーアート雑誌
(この記事を書いている現在2010年秋バーションの表紙が、上で紹介したJ J Cromerです)
それだけにとどまらず、なんだかわからないおちゃらけぐっずから、日本のアート本、スカーフ、消しゴム・・・。
1日居ても飽きません。
ビジョナリーアートミュージアム刊行の冊子。見たことも無い様々なアーティストが。一体どうやって発掘しているんでしょうか。ディレクターのレベッカさんに次回はお会いしたいです。
虫ネックレス!
やけくそにすら見えてくる、おもちゃの山。
もはや目的も忘れそうなサングラスまで。
常設展から企画展まで、年中楽しめるビジョナリーアートミュージアム。来米の際はぜひぜひお勧めのスポット!!
ミュージアム情報
The American Visionary Art Museum
http://www.avam.org/ (ウェブサイトがとってもかわいいです)
Located in Baltimore's Inner Harbor
800 Key Highway
Baltimore, Maryland 21230