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アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America

ニューヨークより心が震えるアートの紹介。障害とアート/アウトサイダーアート/アールブリュット/現代アート/NPO団体/アートフェア/美術館/おもしろグッズ etc.

アメリカ独立記念日をお祝いする度肝を抜くケーキから学ぶ、アートの奥深さ。

1年間でもっとも賑わうアメリカの祝休日の1つに、7月4日の独立記念日があります。家族や友人が集い、各地で打ち上げられる花火と共に、バーベキューを楽しむ風景で溢れます。会社、学校から証券取引所まで閉まる、国民の祝日です。

 

この休日を楽しむ為に、1ヶ月以上前から「今年のジュライ・フォース(July 4thで7月4日のこと)は誰とどうする?」と、スケジュールを始める人もいます。 

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そんなジュライ・フォースの前日。たまたまホール・フーズ・マーケット(健康志向の人に向けた大型スーパー。オーガニックや有機野菜が揃う。)に行ってきました。

そこで気になったのが、ケーキコーナー。ショーケースの中にあっと驚くような発想力のケーキが陳列されていたからです。

これはブログにかかねば、と自分勝手な責任感が盛り上がったのでご報告です。 

  

こちらはハンバーグを模した顔の大きさ程あるケーキ。(ケーキです。)トップがマドレーヌでできています。このナチュラル志向の客層に対して、「ハンバーグ」を「ケーキ」で作るという際どい発想が素晴らしい。お値段約2500円。

 

その下には、4-5cmサイズの普通のカップケーキを12個長方形に並べ、その上からまとめて大胆にアイシングを施し、国旗を模したケーキ(いや、カップケーキ?)。

ケーキの定義とはなんだったか? 円だといくらだ?円高だよな・・・、などと頭の中で交錯する情報を整理しながら、iPhoneのシャッターを切ります。お値段約2000円(現時点2016年7月)。

 

えいやー!と、横綱級のケーキたちに軒並みシャッターをクリックする指も、とうとうここで一瞬止まります。本当に、なんだかわからなかったからです。

しかし、モザイクをみるかの如く、ぐっと目を凝らすと、見えてきました。先ほどのハンバーグと同じ思考方法です。アメリカ人の好きなものをケーキで表現しているのです。

やっぱり今日はバーベキューでしょ!ということで、まさかの「炭火のバーベキューの網の上に、ソーセージとハンバーグが乗ったBBQ風ケーキ」です。さらに良く見ると、この作品の奥深さに気が付きます。

 

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BBQだと分かる前から既に、ソーセージが1本乗っていることには、薄々気がついてはいました。しかし、どう見ても色が生なので、「あれ、焼かなくていいのかな?」とケーキコーナーで浮かぶはずのない疑問が湧いた時点で、脳が降参していました。

実際近付いてみるとよく出来たもので、このソーセージが「まだ生焼けである」いう状態を表現しています。更に表面についた4本の焦げ目から、「あまり焼けてないうちに、1度ひっくり返している」ことも、物語っています。

焼き肉奉行が、気の早い人だったのでしょうか。

 

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そしてその一方、BBQを囲む級友の話が弾んだのでしょうか、ハンバーグはかなり焦げてしまっています。食べられるのでしょうか、真っ黒です。
 
私のおじいちゃんは、焦げは癌になるからやめなさいと言っていました…
 
いやいや、人が集まる場というのは、味の楽しみよりも、コミュニケーションで得る醍醐味が大きいのです!「何を食べるかではない。誰と食べるかが、大事なんだよ」と、経験豊かな紳士に以前教えて頂いたセリフが頭をよぎります。気がつくと数十分もショーケースに前で立ち尽くしていました。

焦げたハンバーグ風のケーキから、人生論の世界へ・・・。本当にアートとは素晴らしいものです・・・。

 
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ワールドトレードセンター跡地に出来た、新しいタワー。
 

さて、カップケーキ専門店などがこの祝日にかこつけた商品を売り出すので、ざっとイメージ検索をしてみました。

 

 ずらーっと、これだけの作品たちが登場。

 

 http://www.bettycrocker.com/how-to/tipslibrary/baking-tips/firecracker-red-white-and-blue-cake

 

こちらであれば、冒頭のケーキよりは食べる気がおこるでしょうか。

 

http://www.bettycrocker.com/how-to/tipslibrary/baking-tips/firecracker-red-white-and-blue-cake 

実際アメリカの方々はこういったケーキをこよなく愛し、何かお祝いがあると皆の分も購入してきて、和気あいあいと食べる事もよくあります。アメリカ観光に来られた際は、是非カップケーキ屋さんを覗いていただき、この文化を体験してみるのもご一興です。