アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America

ニューヨークより心が震えるアートの紹介。障害とアート/アウトサイダーアート/アールブリュット/現代アート/NPO団体/アートフェア/美術館/おもしろグッズ etc.

孤高の飛行機製図技師、チャールズ・デルショー その2

飛行機を夢見た、肉屋、孤高の製図技師チャールズ・デルショー(Charles August Albert Dellschau) 続きです。

デルショーの画集がでています。私も持っているのですが、本物のデルショーのノートブックを一冊手にとったかというようなずっしり感。全334ページ。Amazonでも販売しているようです。(↓アマゾンに飛びます。)

Charles A. A. Dellschau: 1830-1923 [ハードカバー]


ミュージアム・オブ・エブリシング(Museum of Everything)の、ジェイムズ・ブレットJames Brett氏のイントロダクションから始まります。その書き出し、味があります。

Hello dear friends of the air, how do you gaze the skies?
ハロー親愛なる空の中間たち!うっとり今日の空を見つめてる?

私風に訳すとこうなるでしょうか。friends of the air とか、gaze だったり、空が the skiesだったりと、ジェイムズさんの愛が伝わります。

↓ ジェイムズさん。アウトサイダーアートフェア Outsider Art Fair 2012

 

もう少し他の作品もみてみましょう。

夏仕様。飛行機乗りは誰でしょうか。


黒い服を来た方が真ん中下に見えます。帽子が飛んだのかな。


チャーリーとチョコレート工場の、ウィリーウォンカなカラー!

 

船と飛行機。男の子の夢。


これはいい絵ですね。一体何が書いてあるかというと、

The Spark of Life
The prime requisite in an aviation battery is absolute reliability.
The spark in the cylinder is the life of the engine.
And the life of the engine means life  to the aviator.

スパーク・オブ・ライフ
航空機のバッテリーにおいて最も重要な条件は絶対的な安心感である。
シリンダー内の爆発(スパーク)はエンジンの命。
エンジンの命ということは、それは航空機の命を意味する。

という具合に真剣に飛行機について書いてあります。

また、この絵を画集から探す時にも、絵にかいてある4426を索引すればいいというすぐれもの。さすが設計技師は一味違います。


雑誌の付録を開けるようなわくわく感。

 エア・プレス・モーター。

やっぱりお菓子工場的なわくわく感がいつもあります。

ここから白黒作品をいくつか。
カラーのものよりも本人の癖がかいま見えて面白い。


空飛ぶベッド。
アール・ヌーボー的なプロペラがベッドにくっついています。ベッドの手前右にあるのはトイレなんじゃないかと予想していますが、今度専門家に聞いてみましょう。プロペラで長旅の時はトイレどうするのかなと思っていたんです。雨にするのかなーとか・・・。



「おい、なんだあれ、なんか飛んでるぞ!!!」
「えいやえいや」

と大騒ぎになる一同の図。

かもしくは、

我々が研究している船をだれかが先に飛ばしてしまった
という類のドラマがあるのかも。。

 これはとても気に入り。


「おーい早く登っておいでよぅ」
「待ってくれよう」

と聞こえそうな1枚。

上の人が載っている機体の形が全く不思議です。
「○○みたいな形」といえない凄さ。
おばけかぼちゃを手でむしった残りみたいな形、、、とか。

ちゃんと布団か枕のようなものがみえて、快適そうな機内です。

と思ったら、

なんと機体のUPの絵がありました!

やっぱり・・・・不思議なかたち。傘がついていますね。あれは傘だったんだ。
さっきのは閉じ気味の傘で、これは開いているので、目的の的をやっつけるために空中でとまる為に開いたんですね。

「待ってくれよう」の人が軍人だったことが分かりました。そういえば腰から剣を下げてました。奇襲攻撃を受けた方の尋常ではない驚きぶりが見事です。建物の中で、まだみんな寝てますからね。

その機体の右の方にある建物に、CAADとありますが、これは、Charles August Albert Dellschau の略。私ならAMですね。微妙かな。

ということで、私の空想が止まらなくなる前にこの辺りで。

こうやって自分の夢を形に残したんですね。それを他人が共有できるってすごいことです。夢溢れるチャールズ・デルショーでした。

いずれ展覧会も開かれることと思いますので、またご紹介します。

写真・記事内容提供は以下。
ステファン・ロマーノさん(Stephen Romano)
The Design Observer GroupのDreams of the Sonora Aero Club からのものです。

ステファンさんありがとう。