© Gil Nevo
今回紹介するのは、、レナード・ナイトさん (Leonard Knight)による、サルベーション・マウンテン(Salvation Mountain)。上の写真と話題を提供してくれたのが、LAのアボットキニー(Abbot Kinney)にで出会ったギル・ニーボさん(Gil Nevo)。アメリカだけでなく、ヨーロッパでも活動を広げる、アーティストでもあり、売れっ子アートディレクターである彼は、とにかくさっぱりと明るくて、友達が山のようにたくさんいるナイスガイ。少年のような笑顔です。
彼のお仕事、アメリカのパナソニック Panasonicとか、ビタミンウォーター Vitamin waterなんかが日本的にはわかりやすいでしょうか。後はi phoneアプリの開発に携わったり、彼のスタジオでは、最新のVFXを駆使した映像が作られているという多彩さま。(私はあんまりVFXってなんなのかよくわかっていない)。
私の好みはこの映像かな↓。音がいいんですよ。なぜか動画かが貼り付けられなかったので、ここでご視聴ください。
さてさて、そんな彼の個人的な写真作品の中に、アウトサイダーアートを発見したのです。
79歳の現役アーティスト、レナード・ナイトさんのサルベーション・マウンテン。カリフォルニアはパームスプリングスの南約130km、砂漠の真ん中に、突如浮かぶ色鮮やかな楽園です。
©Gil Nevo
十字架に、GOD IS LOVEとハート、となにやら深い愛のオーラが漂っています。
©Gil Nevo
すごい数のペンキの缶たち。現在もまだ作品が制作され続けている現場。
彼の概要に関しては、東京福袋さんのページが大変参考になると思います。おもしろい箇所を引用しましょう。
"1983年この土地にきて以来、ナイトさんはこの巨大な民俗芸術に疲れも知らず取り組み続けている。"
”ナイトさんは79歳。耳はほとんど聞こえず目もほとんど見えないが、毎日のようにペインティングは欠かさない。”
バリバリの現役なのです
”...彼が宗教に目覚めたのは1960年代。80年代初頭に宗教的メッセージを記した熱気球を揚げるつもりでこの地にやってきた。しかし熱気球が揚がらなかったため、このサルベーション・マウンテンを造ることを考えついたという。”
宗教的メッセー字を記した熱気球ができても、アウトサイダーアートと言われたでしょうね。そこから山をつくるに至った発想が興味深い。
”...彫刻や絵画で飾られた丘の主要な部分は高さ15m、幅45m。煉瓦用の泥を丘に押し固め、彩色をしている。”
50メートルプールくらいと思っていただいたよいでしょうか。彼はそれを「MUSEUM」美術館 といった。(言い張った)
”...砂漠を旅行し、黄色い煉瓦の階段を上り美術館を見て回る人は、しばしばナイトさんと話す機会を得られる。彼は山のふもとに停めてある、寄付をうけたシボレーの51年型トラックに住んでいるのだ。車内にはエアコンはなく、ナイトさんは砂漠の過酷な気候に立ち向かっている。”
この西海岸の真夏の日差しって本当にきついのですが、結構カラッとしていたり、夜は涼しかったりするので、日本にいるよりは車生活がしやすい(??)のかもしれません。もしかしたら。
別に建築の知識もあって始めたわけではないので、やっぱり大きな失敗があったそう。その苦労が垣間見れる舞台裏。
”財源は人々の寄付でまかなっており、どんな形の寄付も歓迎するとしている。サルベーション・マウンテンは州の土地に無許可でつくられたものだが、2002年、バーバラ・ボクサー上院議員により連邦議会で「国家的財産」と指定されてからは保護されている。”
とのことなので、皆様もぜひ寄付を送ってみてください。
コンタクトはこちらから
サルベーションマウンテン オフィシャルサイト:
http://www.salvationmountain.us
そういえば、最近有名投資家のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)が、1.78ビリオンドル(1370兆円くらいか。これだけになるとすごい円高効果・・)をいくつかのチャリティー団体に寄付したそうで、ニュースになっていました。
その資金でレナードさんのサルベーションマウンテンを作ったら、地球を覆うほどできてしまいそうですね!
最後にレオナードさんが自ら出演している動画