アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America

ニューヨークより心が震えるアートの紹介。障害とアート/アウトサイダーアート/アールブリュット/現代アート/NPO団体/アートフェア/美術館/おもしろグッズ etc.

マンハッタンの路上で見つけた、コラージュ アウトサイダーアーティスト

ニューヨークもだんだんすごしやすい天気になってきました。日本と違って梅雨がないので、梅雨の湿気に悩まされていた私には、とっても心地がよいです。

 

今朝マンハッタンの46丁目と47丁目の8アベニュー沿いをお散歩していると、路上で怪しい人に出会いました。

 

 

アメリカ ぷるぷるアート観光

 

何が怪しいかというと、まずニオイ。それから、顔と、彼の足もとに散らばるものたち。「Hi!」と笑うくちびるのまわりには、なぜか白い斑点がたくさんついています。恐る恐る足元の物に目をうつすと、

 

アメリカ ぷるぷるアート観光

 

あ!作品だ!!

しかも、かなりかっこいい仕上がりです。

 

アメリカ ぷるぷるアート観光

 

箱の中に、こまごまと敷き詰められたものたち。本人の容姿とニオイとはうってかわって少女趣味的で、かつ、ロマンチックです。選び出されたものひとつひとつ、なんだか内なる情熱を感じます。

 

以前ニューヨークのホームレスの絵と題した記事を書きましたが、アイフォンで写真をとりながら、彼のことを思い出していました。

 

アメリカ ぷるぷるアート観光

 

箱の隣においてあったコラージュ。半裸の女性の義眼、胸のあたりにはりつけられたたくさんの女性の偶像たち。さらに、右端にある、使い終わったあとのマウスウォッシュが結ばれています。(彼が使ったマウスウォッシュだろうか・・?彼はマウスウォッシュを使うのだろうか?以外にモチーフがすべてきれいだがどこから持ってきたのだろうか?彼の英語がさっぱりわからないのはどうしてだろうか?)

 

見れば見るほどさまざまな疑問が湧いてきます。

 

アメリカ ぷるぷるアート観光

 

アメリカ ぷるぷるアート観光もうすこしアップにしてみると、胸のあたりにたくさんの人形が貼り付けられているのが見えます。

ちょっとぼやぼやですが、中でも一番気になったのが、左の人形。

実物は親指サイズのもの。非常にあやふやな作りです。

こんなの一体どこで入手するのでしょうか?

 

 

写真をとっていたら、作品主に、

"You wanna buy?" (買いたいのか?)

"YOU WANNA BUY??" (買いたいんだよな?)

"YOUUU WANNNAAAA BUUYYYY??" (買うよな???)

とすごまれたので、チップを20ドル渡して去りました。作品は彼の元においておきました。

 

実はこの20ドル、先日知人から、ぽいっといただいた20ドルだったんです。私も同じように、ぽいと彼に渡しました。こうやってお金はめぐりめぐる。経済の血となるわけですね。

ニューヨークはアートなまち、不思議なまち・・・。